キッチンの水圧が弱くなった原因と対処法は？今すぐできる確認ポイントと改善策を解説

「蛇口から水が勢いよく出ないな…」。キッチンで料理をしているとき、水圧の低下に気づいて不安を感じた経験はありませんか？

実は、キッチンの水圧低下は、蛇口のフィルターやストレーナーの目詰まりという簡単な原因から、給湯器の故障や配管の老朽化まで、様々な要因が考えられます。

多くの方は「水圧が弱くなったら、すぐに水道工事店に依頼するしかない」と考えがちです。しかし実際には、止水栓の調整や蛇口の清掃など、ご自身で安全に対処できる場合も少なくありません。

本記事では、キッチンの水圧低下に関する原因と対処法を水道修理のプロの視点から詳しく解説します。水圧低下の症状に気づいたときの確認手順から、DIYで対処できる範囲、専門家に相談すべきケースまで、具体的なポイントをお伝えしていきます。

キッチンの水圧が急に弱くなってお困りなら、つまり専門チームにご相談ください。水道のプロとして、迅速かつ適切な対応でお客様の不安を解消します。

お見積もりは無料ですので、お電話、LINE、メールでお気軽にお問い合わせください。

キッチンの排水口つまりでお困りの方は以下の記事をご覧ください。

キッチンの排水溝（排水口）つまりを自力で解決！3つの原因と対処法を徹底解説

キッチンの水圧が弱くなったときにまず確認するポイント

水圧低下の原因を特定するには、適切な手順での確認が不可欠です。

まずは家全体の水圧を確認

キッチンの水圧低下に気づいたら、最初に行うべきは他の蛇口との比較です。洗面所や浴室など、家の中の複数箇所で水を出してみましょう。

キッチンだけで水圧が弱い場合は、給水管や蛇口自体の問題である可能性が高くなります。一方、家全体で水圧が弱い場合は、配管の老朽化や水道本管からの給水圧低下など、より大規模な問題を疑う必要があります。

特に注意すべきなのは、階層による水圧の違いです。マンションやアパートの高層階では、重力の影響で低層階と比べて水圧が低くなりやすい特徴があります。

水圧低下の確認では、時間帯による変化にも着目します。朝晩の混雑時に水圧が下がる場合は、水道管の口径や給水方式に課題がある可能性があります。

お湯と水のどちらが弱いかをチェック

水圧低下の原因特定において、お湯と水の出方の違いを確認することは非常に重要なポイントです。給湯器を通るお湯と、直接配管から出る水では圧力に影響を与える要因が異なるためです。

例えば、お湯だけが弱い場合は、給湯器の容量不足や内部の配管の詰まりが考えられます。特に、給湯器内部の熱交換器に水垢が堆積すると、徐々に水圧が低下していきます。

この場合、定期的なメンテナンスや、場合によっては給湯器の交換が必要になることもあります。

一方、水もお湯も同様に弱い場合は、配管系統全体の問題を疑う必要があります。配管内の汚れやさびによる詰まり、水道管の老朽化、あるいは止水栓の開度不足などが原因として考えられます。

特に注意が必要なのは、逆止弁の不具合です。給湯配管に設置されている逆止弁が正常に機能していないと、お湯と水の圧力バランスが崩れ、結果として水圧低下を引き起こすことがあります。

蛇口のフィルター・ストレーナーのつまりを確認する方法

蛇口の先端に取り付けられているフィルターやストレーナーは、水の中の不純物を取り除く重要な役割を果たしています。しかし、この部分が目詰まりを起こすと、水圧低下の原因となります。

フィルターの確認は、まず、蛇口の先端を反時計回りに回して外します。この時、水栓本体にペンチなどの工具を使用すると傷つく可能性があるため、必ず手で回すようにします。

フィルター内部に溜まった水垢や異物は、歯ブラシなどを使って優しく洗い流します。

ストレーナーの場合は、蛇口の根元付近に設置されていることが多く、専用の工具を使って取り外す必要があります。ストレーナーの網目に詰まった異物は、逆流で洗い流すか、必要に応じて交換することで解決できます。

特に注意すべきなのは、浄水器を使用している場合です。浄水フィルターの目詰まりは、水の出が極端に悪くなる原因となります。

止水栓の開閉具合をチェックし調整する方法

止水栓は水圧調整の要となる重要な設備です。止水栓の開度が適切でないと、必要な水圧が得られないだけでなく、配管への負担も増加してしまいます。

止水栓の確認は、まずその位置を特定することから始まります。一般的なキッチンでは、シンク下の収納スペースに設置されています。マンションの場合は、PS（パイプシャフト）内に設置されていることもあります。

適切な調整方法としては、まず止水栓を全開にした状態から始めます。全開位置から少しずつ閉める方向に回していき、水圧が適度になるポイントを見つけます。

止水栓を完全に開ききった状態が最適というわけではありません。配管の経年劣化による強度低下を考慮すると、適度な開度に調整することで、配管システム全体の寿命を延ばすことができます。

水道メーターや元栓を確認し水圧低下の原因特定

水道メーターの確認は、水圧低下の原因を特定する上で重要な診断ポイントとなります。特に注目すべきは、メーターのパイロット表示部の動きです。

水を使用していない状態でもパイロットが回転している場合、配管のどこかで漏水が発生している可能性があります。この場合、漏水による圧力損失が水圧低下の原因となっています。

また、メーター周辺の配管に緑青（ろくしょう）やさびが見られる場合は、配管の劣化が進行している証拠です。

水道局指定工事店に相談する際は、これらの確認結果を詳しく伝えることで、より正確な原因特定と適切な対策提案につながります。

キッチンの水圧が弱くなる原因と対処法

キッチンの水圧低下には、様々な要因が複雑に絡み合っています。それぞれの症状に応じた適切な対処法を知ることで、多くのケースで水圧改善が可能です。

蛇口や配管内の汚れ・つまりによる水圧低下と解決策

水道管内部の汚れやつまりは、水の流れを妨げる最も一般的な要因です。特に注目すべきは、配管内部に徐々に蓄積される水垢やさびの存在です。

これらは時間とともに層を形成し、配管の内径を実質的に狭めていきます。

対処法としては、まず配管内の洗浄を検討します。軽度な場合は、市販の配管洗浄剤で対応できることもあります。

ただし、洗浄剤の使用には注意が必要です。配管の材質によっては、強力な洗浄剤が配管を傷める可能性があるためです。

より効果的なのは、専門業者による高圧洗浄です。水圧を調整しながら洗浄することで、配管を傷めることなく汚れを除去できます。

給湯器の容量不足や故障が原因の場合の対処法

給湯器に関連する水圧低下は、特に注意が必要な問題です。給湯器の容量が使用状況に対して不足している場合、お湯の出が悪くなるだけでなく機器への負担も増加します。

典型的な症状として、複数の蛇口で同時にお湯を使用すると著しく水圧が低下する場合があります。対策としては、使用パターンの見直しや、より大容量の給湯器への交換を検討する必要があります。

また、給湯器内部の熱交換器に水垢が付着すると、徐々に性能が低下していきます。特に、硬度の高い地域では水垢の蓄積が早い傾向にあります。定期的な点検と清掃により、このような問題を予防することができます。

高台・高層階など住宅の立地条件が原因のケースと対策

住宅の立地や建物の構造は、水圧に大きな影響を与える要因となります。特に高台に位置する住宅や、集合住宅の高層階では、重力の影響により水圧が低下しやすい特徴があります。

例えば、マンションの10階以上の階では、1階と比べて約1kg/cm²の水圧差が生じます。これは、水が上階に届くまでに失われる圧力（位置エネルギーの損失）によるものです。

この自然現象に対しては、直結増圧方式やブースターポンプの導入が効果的な解決策となります。

特に注目すべきは、マンションの給水方式です。従来の高置水槽方式から直結増圧方式への切り替えにより、安定した水圧を確保できることがあります。

この場合、管理組合との相談や、水道局指定工事店による適切な工事が必要となります。

配管の老朽化による水圧低下とリフォーム

配管の老朽化は、時間とともに進行する避けられない問題です。特に築20年以上の住宅では、配管内部のサビや腐食により、水の通り道が徐々に狭くなっていきます。

配管の老朽化による水圧低下の特徴として、以下のような症状が挙げられます。

• 徐々に進行する水圧の低下
• 赤水や濁り水の発生
• 配管からの異音（振動音や水音）の増加

このような症状が見られる場合、部分的な修理では根本的な解決にならないことが多く、配管のリフォームを検討する必要があります。

浄水器・食洗機などが水圧に影響する場合の確認方法

キッチンに設置される各種設備は、それぞれが水圧に影響を与える可能性があります。例えば、浄水器のフィルターが目詰まりを起こすと、著しい水圧低下を引き起こします。

特に、節水機能付き蛇口を使用している場合は、適切な水圧が確保されているか定期的な確認が必要です。これらの設備は、水の使用効率を高める一方で、適切なメンテナンスが不可欠です。

止水栓や元栓を調整する方法

止水栓や元栓の調整は、水圧改善の基本となる重要な作業です。まず、止水栓には大きく分けて二種類あります。

1. 建物全体の水量を制御する元栓（主止水栓）
2. 各蛇口につながる個別の止水栓（副止水栓）

これらは、水圧調整弁としての役割も果たしています。

調整の手順としては、まず、元栓が完全に開いているか確認します。次に、個別の止水栓を徐々に調整していきます。

この時、急激な水圧変化は配管への負担となるため、ゆっくりと回すことが重要です。

止水栓を急激に操作すると、配管内で水撃現象が発生し、水撃防止器に負担がかかる可能性があります。そのため、止水栓の開閉は必ず緩やかに行う必要があります。

水道管のつまりを洗浄・高圧洗浄で解消する方法

配管内のつまりを解消する方法は、その症状や原因によって適切な手法を選択する必要があります。

一般的な洗浄方法として、まず考えられるのが薬品による洗浄です。ただし、これには重要な注意点があります。

強酸性や強アルカリ性の洗浄剤は、配管自体を傷める可能性があるため、使用する場合は配管の材質を必ず確認する必要があります。

より効果的なのが、専門業者による高圧洗浄です。この方法では、水圧を細かく制御しながら洗浄を行うため、配管を傷めることなく、効果的にスケールや堆積物を除去できます。

特に、配管の屈曲部分や接続部分など、汚れが溜まりやすい箇所に対して効果を発揮します。定期的な洗浄を行うことで、大きな問題に発展する前に予防的な対応が可能となります。

自分で対処できるケースと専門業者に依頼すべきケースの判断基準

水圧低下の問題に直面したとき、どこまでを自分で対処し、どの段階で専門家に相談すべきか、その判断基準を明確にすることが重要です。

簡単なメンテナンスで解決できる水圧低下の対処法

一般の方でも安全に対処できる水圧低下の問題は、主に蛇口周りの簡単なメンテナンスに限られます。これらの作業は、特別な工具や専門知識がなくても実施可能です。

例えば、蛇口先端のストレーナーの清掃は、もっとも基本的なDIY作業です。ストレーナー内部に溜まった水垢や異物は、歯ブラシなどを使って丁寧に洗い流すことができます。

浄水器のフィルター交換も、一般の方が実施できる重要なメンテナンス項目です。ただし、この場合は製品の取扱説明書に従い、正しい手順で作業を行うことが重要です。

特に、フィルターの取り付け向きを間違えると、かえって水質や水圧に悪影響を与える可能性があります。

また、シンク下の止水栓の調整も、慎重に行えば自己対応が可能です。ただし、急激な操作は避け、少しずつ調整していくことが重要です。

業者に相談すべきケース①：配管内部のつまりや劣化

配管内部の問題は、見た目では判断が難しく、かつ誤った対処が二次被害を引き起こす可能性があるため、専門家による診断が必要です。早急に水道局指定工事店への相談をお勧めします。

配管内部の劣化を示す典型的な症状として、赤水や濁り水の発生が挙げられます。これは、配管内部のさびが進行している証拠です。

また、水を使用していない時でも水道メーターのパイロット部分が回転している場合は、どこかで漏水が発生している可能性が高く、専門家による調査が不可欠です。

業者に相談すべきケース②：給湯器の不具合や老朽化による水圧低下

給湯器に関連する問題は、電気や燃料を使用する機器だけに、安全面での配慮が特に重要です。給湯器からの異音や、設定温度まで上がらないなどの症状がある場合は、すぐに専門業者への相談が必要です。

特に注意が必要なのは、給湯器内部の熱交換器の状態です。熱交換器に水垢が堆積すると、効率が低下するだけでなく、最悪の場合は破損につながる可能性があります。

また、逆止弁の不具合は、お湯と水の圧力バランスを崩し、温度調整が困難になる原因となります。

給湯器の交換や大規模な修理が必要な場合は、機器の選定から設置工事まで、専門知識を持った業者による一貫した対応が重要です。

業者に相談すべきケース③：住宅全体の水圧が極端に低下

建物全体の水圧が極端に低下している状況は、配管システム全体に関わる重大な問題を示唆しています。特に、マンションの高層階や高台に位置する住宅では、水圧低下が日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

このような場合、まず考えられるのが直結増圧方式への切り替えやブースターポンプの設置です。これらの設備改修は、建物の構造や既存の配管システムを考慮しながら、専門的な計算に基づいて行う必要があります。

また、集合住宅の場合は、個別の住戸だけでなく、建物全体の給水設備を総合的に診断する必要があります。これらの診断と改修は、必ず水道局指定工事店に依頼すべき作業です。

業者に依頼する際の費用相場と業者の選び方

水道設備の修理や改修を依頼する際は、適切な業者選びが重要です。まず確認すべきは、その業者が水道局指定工事店としての資格を持っているかどうかです。

この資格は、技術力と信頼性の重要な指標となります。

費用面では、以下のような目安を参考にすることができます。

• 蛇口の交換：2〜5万円程度
• 配管の高圧洗浄：3〜8万円程度
• 給水管の取り替え：10〜30万円程度
• ブースターポンプの設置：20〜50万円程度

ただし、これらは一般的な相場であり、建物の状況や工事の難易度によって大きく変動する可能性があります。そのため、複数の業者から見積もりを取ることをお勧めします。

見積もり時には必ず現地調査を依頼しましょう。写真や口頭での説明だけでは、正確な状況把握が難しい場合があります。

現地調査により、より正確な見積もりと適切な解決策の提案を受けることができます。

【大阪市/水道局指定業者】トイレや排水管のつまり修理ならつまり専門チーム

まとめ

キッチンの水圧低下は、日々の生活に大きな支障をきたす悩ましい問題です。ただし、蛇口のフィルターの目詰まりのような軽微な原因から、配管システム全体に関わる深刻な問題まで、その要因は実に様々です。

水圧低下に気づいたら、まずは本記事で解説した手順に従って自己診断を行うことが重要です。

一方で、配管の老朽化や給湯器の不具合が疑われる場合は、早めの専門家への相談が不可欠です。問題を放置せず、適切なタイミングで専門家に相談することで、より大きなトラブルを防ぎ、快適な水回り環境を維持することができます。

「つまり専門チーム」は水道局指定工事店として、豊富な経験と専門知識を活かした的確な診断と対策を提供しています。給水管の高圧洗浄や配管の取り替えなど、専門的な技術を要する作業も、安心して任せることができます。

よくある質問