トイレの流れが悪い？ゴボゴボ音の原因と直し方をプロが解説！

「トイレを流すとゴボゴボと気になる音がする…」「最近なんだかトイレの流れが悪い気がする…」そんなお悩みを抱えていませんか？

実はこれらは重大なトラブルの前兆かもしれません。トイレの異音や流れの悪さは、単なる不快な現象ではなく、配管システムからのSOSサインです。

本記事では、水道修理の専門家として数多くのトイレトラブルを解決してきた経験から、「ゴボゴボ」音の発生メカニズムや流れが悪くなる原因、そして自分でできる対処法から専門業者に依頼すべきタイミングまで、わかりやすく解説します。

適切な知識を持つことで、無駄な出費を抑えながら、トイレの問題を効果的に解決できるようになります。

トイレの水まわりトラブルなら、つまり専門チームにお任せください。お客様のニーズに合わせた柔軟な対応と、高品質な部品を使用した修理で、トラブルを根本から解決します。24時間365日、お問い合わせをお待ちしています。

トイレつまりを自力で解決する方法をまとめた記事は以下をご覧ください。

トイレつまりを自分で直す！初心者でもできる簡単解消法

トイレから「ゴボゴボ」音がする原因とは？

トイレから聞こえる「ゴボゴボ」という不穏な音は、配管システム内の空気や水の異常な動きが原因で発生します。

便器内部のつまりの可能性

まず確認すべきは便器内部です。便器内部のつまりは比較的見つけやすく、自分で対処できることが多いです。

トイレットペーパーの過剰使用や、誤って落としてしまった異物が主な原因です。トイレットペーパーは水に溶けるように設計されていますが、一度に大量に流すと溶ける前に固まり、排水管を塞いでしまうことがあります。

特に最近の節水型トイレは水量が少ないため、過剰なペーパーを流すとつまりやすくなっています。

便器の奥にあるトラップ部分（S字やP字の曲がった管）につまりがあると、水の流れを妨げ、異音の原因となります。

排水管のつまりの可能性

次に考えられるのは、目に見えない排水管の問題です。便器から建物の外部配管までつながる排水管は、経年劣化により内径が狭くなったり、排水勾配が不適切だったりすると流れが悪化します。

特に注目すべきは「エアーハンマー現象」です。これは配管内の水流が急に止まった際に発生する水撃作用で、配管全体を振動させ大きな騒音を引き起こします。

築20年以上の住宅では、配管内部に石灰質やスケールが徐々に蓄積し、内径が狭くなっていることがあります。

外部配管のつまりの可能性

最も見つけにくいのが外部配管の問題です。敷地内の排水枡や本管接続部のつまりは、専門的な点検が必要になることが多いです。ファイバースコープ点検を行わないと発見できないケースもあります。

通常、適切に設計された排水システムでは、サイフォン作用によって水がスムーズに流れ、同時に通気管（ベントパイプ）を通じて空気が循環します。しかし、何らかの理由でこのバランスが崩れると、排水管内に気泡が形成されます。

発生した気泡が水を通過する際に「ゴボゴボ」という特徴的な音を発生させるのです。

これらのつまりは、単独で発生することもあれば、複合的に発生することもあります。特に季節の変わり目や大雨の後に症状が出る場合は、外部要因の影響も考慮する必要があります。

排水管の傾斜や設計ミスによる流れの悪化

トイレの流れが悪くなってゴボゴボ音が出る原因の中には、設置時の構造的な問題が隠されていることがあります。

排水管には適切な「排水勾配」が必要です。この勾配が不足していると、水の勢いが弱まり、固形物が管内に留まりやすくなります。

理想的な勾配は100分の1〜200分の1（1〜2%）とされていますが、これより緩すぎると流れが悪くなり、逆に急すぎると水だけが先に流れて固形物が残りやすくなるという問題が生じます。

リフォームや増改築の際に配管経路が変更されると、この排水勾配が適切に設計されないケースがあります。特に古い配管に新しい配管を接続する場合、接続部分が滑らかでないと、そこに汚物が引っかかり、徐々につまりの原因となります。

排水トラップの問題による水位の変化

トイレの便器内に常に溜まっている水は「封水」と呼ばれ、下水管からの悪臭や害虫の侵入を防ぐバリアの役割を果たしています。この封水を保持する構造が「排水トラップ」です。

トラップ部分の問題は、見た目の変化だけでなく、排水音の変化としても現れることがあります。通常とは異なる「ゴボゴボ」という音が大きくなった場合は、トラップ周辺の点検を優先することをお勧めします。

排水トラップに問題が生じると、まず便器内の水位に異変が現れます。水位が通常より低くなる「封水切れ」が発生すると、下水からの臭気が室内に漏れ出すだけでなく、フラッシュ時の流れも悪くなります。

一方、水位が異常に高くなる場合は、排水トラップより先の配管につまりや通気不良が発生している可能性があります。この状態では、わずかな水量でも溢れる危険性があるため、注意が必要です。

配管の経年劣化やリフォームによる影響

長年使用している住宅では、目に見えない配管の内部で経年劣化が進行していることがあります。これは徐々に流れを悪化させる重要な要因です。

配管内部には、長期間の使用によってスケール（水垢）や汚れが蓄積します。特に硬水地域では、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が内壁に付着し、徐々に内径を狭めていきます。

また、古い住宅でよく見られるのが、配管材質の劣化です。特に塩化ビニル製の配管は経年により内面が粗くなり、汚物が引っかかりやすくなります。鉄製配管であれば錆びにより内径が狭くなるだけでなく、突起物ができてつまりの原因となることもあります。

これらの問題は目視では確認が難しいため、流れの悪化が徐々に進行していることが多いです。

建物全体の排水システムに問題

トイレの異音が台所や風呂場の使用と連動して発生する場合、それは建物全体の排水システムに問題があることを示しています。

多くの住宅では、複数の水回り設備が同じ排水系統を共有しています。そのため、キッチンで大量の水を流したり、お風呂の排水をしたりすると、排水管内の圧力バランスが変化し、トイレで「ゴボゴボ」音が発生することがあります。

特に注意すべきは「逆流防止弁」の機能不全です。適切に機能していれば、他の排水からの影響を防ぐはずのこの弁が劣化していると、予期せぬ水圧変動が起きやすくなります。

また、キッチンのグリストラップのつまりも見逃せない原因です。

複数箇所で同時に症状が出る場合は、単一の箇所を修理するだけでは根本的な解決にならないことが多いため、システム全体を専門業者に点検してもらうことをお勧めします。

ゴボゴボ音より先に出てくるトイレの流れの悪さを示すサイン

トイレの水と空気の流れが悪くなる現象には、明確な前兆と複数の原因が隠れています。

水が流れる速度の微妙な変化

トイレの流れが悪くなる前には、いくつかの警告サインが現れます。これらの前兆に早めに気づくことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができるのです。

最も見逃しやすい前兆は、水が流れる速度の微妙な変化です。流れが悪くなり始めると、フラッシュ後の水の動きがやや緩慢になり、完全に流れ切るまでの時間が長くなります。

便器内の水位変動

また、便器内の水位変動も重要なサインです。通常より水位が高い状態が続いたり、逆に水位が異常に低下したりする場合は、排水システムに問題が生じている可能性があります。

トイレタンク内の水位低下

トイレタンク内の水位低下は、流れの悪さに直結する問題です。トイレタンク内には通常、適正水位を示す線があり、この線まで水が溜まることで設計上の水圧が確保されます。

しかし、フロートバルブの調整不良や劣化によって水位が下がると、フラッシュ時の水量不足を引き起こします。

特に近年の節水型トイレは、従来よりも少ない水量で洗浄するよう設計されているため、水位低下の影響をより受けやすくなっています。わずか1cm程度の水位低下でも、流れの効率に影響を与えることがあるのです。

また、水道圧の低下も関連する問題です。マンションの上層階や水道本管からの距離が遠い住宅では、十分な水圧が確保できないことがあります。

水位低下の問題は比較的簡単に発見でき、自分で調整できることも多いため、タンク内の水位は定期的にチェックすることをお勧めします。

トイレの異音や流れが悪い場合の対処法

トイレの異音や流れの悪さに直面したとき、状況に応じた適切な対処法を知っておくことで、多くの場合は自分で問題を解決できます。

ラバーカップを使った基本的な解消方法

トイレの流れが悪くなった際、最初に試すべき方法がラバーカップ（通称：すっぽん）の使用です。この単純な道具が意外なほど効果的なのは、適切な水圧を生み出せるからです。

ラバーカップを使う際のポイントは、十分な水量を確保することです。便器内に水が少ないと効果が半減するため、水を追加して便器の半分程度まで水位を上げておきましょう。

次に、ラバーカップを排水口にしっかりと密着させ、勢いよく上下に動かします。この動作を5〜10回繰り返すことで、軽度から中程度のつまりなら解消できることが多いです。

また、1回の作業で効果がない場合でも、すぐに諦めず、数回に分けて繰り返すことも重要です。つまりが少しずつ緩むこともあるからです。

ラバーカップでは解消しない場合は、より専門的な道具であるワイヤークリーナー（通称：パイプクリーナー）の使用を検討しましょう。

市販の薬品を使う際の注意点と効果的な使い方

トイレのつまりを解消するための市販薬品は、簡便さから人気がありますが、使用方法や種類によって効果や安全性が大きく異なります。正しい知識を持って使用することが重要です。

まず、薬品には大きく分けて「酸性タイプ」と「アルカリ性タイプ」があります。トイレのつまりには主にアルカリ性の薬品が適しています。

例えば「ピーピースルー」は排水管の汚れを溶かす強力な洗浄剤として知られています。ただし、ピーピースルーは業務用のものも含まれており、家庭用に適した種類を選ぶことが重要です。また、洗面台用と混同しないよう注意が必要です。

薬品を使用する際の重要なポイントは、十分な作用時間を確保することです。説明書に記載されている最大時間（通常は6〜8時間程度）待つことで効果が現れることがあります。

また、薬品は水で薄まると効果が減少するため、できるだけ便器内の水を少なくしてから使用することが望ましいです。バケツで水を汲み出すか、ラバーカップで水位を下げてから薬品を投入しましょう。

自分でできる水位調整の方法

トイレタンク内の水位調整は、流れの改善に直結する重要なメンテナンスです。

まず、タンクの蓋を外し、内部の水位を確認します。多くのタンクには適正水位を示す線や「WATER LEVEL」という表示があります。

水位がこの線より明らかに低い場合は調整が必要です。

水位を上げるには、フロートボールまたはフロートバルブの調整を行います。従来型のタンクではフロートボールを持ち上げている金属棒を少し曲げて位置を高くします。

近年の節水型トイレでは、プラスチック製のフロートバルブに調整ネジが付いていることが多く、このネジを回すことで水位を調整できます。反時計回りに回すと水位が上がり、時計回りに回すと下がるのが一般的です。

調整後は必ずタンクに水を溜め直して、適正水位になったか確認しましょう。

水位調整を行っても改善が見られない場合は、給水バルブ自体の劣化や水道圧の問題が考えられるため、部品交換や専門業者への相談を検討しましょう。

排水管が原因の場合の応急処置方法

排水管に問題がある場合でも、専門業者に依頼する前に試せる応急処置があります。これらの方法で完全に解決できないケースもありますが、状況を一時的に改善できることが多いです。

最も効果的な方法の一つが「お湯を使った洗浄」です。60〜70度程度のお湯（沸騰したお湯ではなく）をバケツ1杯程度、便器にゆっくりと流し込みます。

温かいお湯は油脂類を溶かす効果があり、排水管内の軽度のつまりを解消できることがあります。特に食品残渣や油脂分が原因のつまりに効果的です。

通気口の清掃

通気管の問題が疑われる場合は、屋根や外壁に出ている通気口を確認します。鳥の巣や落ち葉などでつまっていないか、目視できる範囲で点検しましょう。

通気口の周辺を掃除するだけで改善することもあります。

これらの応急処置で改善が見られない場合や、同じ症状が短期間に繰り返される場合は、より深刻な配管の問題が考えられるため、専門業者への依頼を検討すべきです。

トイレのゴボゴボ異音で専門業者に依頼すべきタイミング

トイレの問題はDIYで対処できることも多いですが、時には専門家の力が必要です。ここでは、自分での対処を諦めて専門業者に依頼すべき明確なサインや判断基準を解説します。

異音の頻度で判断

まず注目すべきは「異音の頻度」です。月に1、2回程度の一時的な異音であれば、軽度の問題である可能性が高いです。

しかし、毎日のように異音が発生する場合や、徐々に頻度が増している場合は、問題が進行していることを示しており、専門業者への相談を検討すべきでしょう。

異音の状態で判断

次に「音の大きさと性質」も重要な判断材料です。小さな「コポコポ」という音から始まり、次第に大きな「ゴボゴボ」音へと変化している場合は、問題が悪化している証拠です。

特に、振動を伴う大きな音や、「キーン」という金属音は配管システムへの負担が大きくなっていることを示しており、早急な対応が必要です。

また、「他の症状との併発」も見逃せないポイントです。異音だけでなく、流れの悪さ、水位の変動、臭いの発生などが同時に起こっている場合は、複合的な問題が発生している可能性が高く、DIYでの対処は難しいでしょう。

自力対応で再発した

自分で対処を試みた結果も判断材料となります。以下のケースは、より深刻な配管の問題が隠れている可能性が高いため、専門業者への依頼を検討すべきです。

• ラバーカップや市販の薬品を使用しても全く改善が見られない
• 一時的に改善しても数日以内に再発する

排水管や便器の損傷が疑われる

トイレの問題が単なるつまりではなく、排水管や便器自体の損傷に起因する場合があります。このような構造的な問題は、素人判断での対処が危険なケースも多く、専門的な知識と技術が必要です。

まず注意すべき兆候は「水漏れ」です。便器の底部やタンクと便器の接合部、床との接合部などから水がにじんでいる場合は、パッキンの劣化や便器のヒビなどが疑われます。

また、便器が使用時に揺れたり、異常な振動が発生したりする場合も要注意です。

排水管の損傷を示す兆候としては以下が挙げられます。

• フラッシュ後に便器周辺や床から下水臭がする
• タイル目地が変色している
• 床がふわふわと柔らかく感じる

これらは排水管からの漏水により、床下が湿っている可能性を示しています。

このような症状が見られた場合、まず応急処置として使用頻度を減らし、可能であれば使用を一時停止することをお勧めします。そして早急に専門業者に連絡し、点検を依頼しましょう。

トイレのつまりや異音に関する専門業者の選び方と費用相場

トイレの問題を専門業者に依頼する際、信頼できる業者を選ぶことが重要です。ここでは業者選びのポイントと、一般的な修理費用の相場感を解説します。

悪徳業者を避けるためのポイント

水回りのトラブルは緊急性が高いため、焦って業者を選んでしまいがちですが、そこに付け込む悪徳業者も存在します。

まず確認すべきは「事前の料金提示」です。良心的な業者は、出張費、基本料金、作業内容ごとの費用、部品代などを明確に説明します。

「とりあえず見に来てから」と料金について曖昧な回答しかしない業者は注意が必要です。特に「〇〇円から」という表現だけで詳細を説明しない場合は、後から高額請求されるリスクがあります。

次に「見積もりの無料提供」も重要なポイントです。信頼できる業者は、作業前に詳細な見積もりを無料で提示し、顧客の同意を得てから作業を開始します。

「見積もりに3,000円かかります」などと言う業者は避けるべきでしょう。

「保証制度の有無」も確認しておくべきです。修理後のトラブルに対する保証期間（通常は3ヶ月〜1年程度）があるかどうかは、業者の自信と責任感を示す指標となります。

極端に安価な料金を掲げている業者は、追加料金が発生しやすかったり、作業品質が低かったりする可能性があるため注意が必要です。

修理費用の相場と追加料金の注意点

トイレの修理にかかる費用は、問題の種類や深刻度によって大きく異なります。予算の目安を知っておくことで、適正価格で修理を依頼できます。

基本的な出張料金は平日の日中であれば3,000円〜8,000円程度が相場です。ただし、夜間・早朝や休日は割増料金（1.5〜2倍程度）が発生することが一般的です。

緊急性が低い場合は、平日日中に依頼することでコストを抑えられます。

• 単純なつまりの除去：5,000円〜15,000円程度
• 便器と床の間のパッキン交換や水漏れ修理：8,000円〜20,000円程度
• 便器内部の部品交換（フロートバルブやフラッシュバルブなど）：5,000円〜15,000円程度
• 高圧洗浄機による排水管の清掃：15,000円〜30,000円程度
• ファイバースコープ点検：10,000円前後
• 排水管の部分的な交換工事：30,000円〜10万円以上

便器を一度持ち上げる必要がある作業は難易度が上がり、それに伴い費用も高くなります。

さらに、複数の修理項目を同時に提案されることもあります。例えば「ついでにタンク内部も交換しておきましょうか」などの提案は、必ずしも悪質とは限りませんが、本当に必要かどうかを見極めることが重要です。

水道局指定業者つまり専門チームが駆けつけます！大阪市のつまりトラブルスピード解決！

まとめ

トイレから聞こえる「ゴボゴボ」音や流れの悪さは、単なる不快な現象ではなく、配管システムからの重要な警告サインです。これらの症状を放置すると、やがて深刻な排水トラブルや水漏れに発展する可能性があります。

軽度な問題であれば、ラバーカップを正しく使用したり、タンク内の水位を調整したりすることで自分で解決できることも多いです。しかし、水漏れの兆候がある場合や、複数の水回りで同時に異常が発生している場合は、より専門的な知識と技術が必要です。

そんなときは、豊富な実績と確かな技術を持つ「つまり専門チーム」にお気軽にご相談ください。電話、メール、LINEでのお問い合わせに迅速に対応し、適切な解決策をご提案いたします。

トイレの異常は早期発見・早期対応が何よりも重要です。日常的な観察と基本的なメンテナンスを心がけ、対処が難しい症状が現れたら専門家の力を借りることで、大きなトラブルや無駄な出費を防ぐことができます。

よくある質問